ITガバナンスを強化をすることを目的としたSaaS管理プラットフォームを運営するジョーシス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:松本恭攝)は、企業のSaaS活用におけるリスクの可視化とSaas ID管理の効率化を支援する新機能として、「AI搭載SaaS分析」および「ID管理ワークフロー自動化機能」をリリースしました。
本機能では、アプリごとのセキュリティスコアや生成AIとの連携状況を自動収集し、SaaS導入判断の精度向上を支援するほか、従業員の入社・退社時におけるアカウント付与やアカウント棚卸業務を自動化することで、セキュリティ強化と業務効率化の両立を実現します。
生成AIの業務活用が急速に拡大する中、SaaSの導入数や運用環境は複雑化し、企業の情報システム部門には従来以上に高度なリスク管理とアクセス統制が求められています。
特に、シャドーITや未承認ツールの利用が常態化する中で、外部アプリケーションに起因するセキュリティリスクを正確に把握し、早期に対策を講じる仕組みの整備が急務となっています。
一方、SaaSの導入増加に伴い、IT部門の手作業によるアカウント付与やアカウント棚卸しの業務負荷も高まり、ガバナンスと業務効率の両立が課題となっています。
こうした背景を受け、ジョーシスはAIを活用した「SaaSリスク分析」と「ID管理ワークフロー」の2つの機能を新たに開発しました。
アプリごとのリスク情報を定量的に可視化しつつ、IDライフサイクル全体の運用を自動化することで、SaaSガバナンスの強化とセキュリティリスクの低減、そして運用効率の向上を同時に実現します。
SaaSの乱立やシャドーITの増加、生成AIの無秩序な活用といった課題に直面する企業に向けて、ジョーシスは独自開発の「SaaSリスク分析」を提供開始しました。このツールは、検出された各アプリケーションについて、セキュリティやコンプライアンスに関する重要な示唆を自動で提示し、より一貫性のあるアプリ承認プロセスを可能にします。
Josys AIは、オープンソース情報、公的データ、ベンダー固有の属性情報をもとに、0〜100のセキュリティスコアおよびリスクレベル(低・中・高)を算出します。
さらに、第三者の生成AIベンダーとのデータ共有状況や、開発元がAIモデル学習のために顧客データを利用しているかどうかも可視化。SSO(シングルサインオン)連携の有無、取得済みのコンプライアンス認証、データ保護ポリシーなどのセキュリティ情報も補足され、アプリの利用リスクを多角的に把握できます。
このリスク分析機能は、ジョーシスのシャドーIT検出機能によって発見されたすべてのアプリケーションに自動適用されますが、経理、事業部門など他部門でも活用可能な汎用検索機能も備えており、アプリ購入や契約更新時の意思決定にも貢献します。
ジョーシスは、IDライフサイクル管理を効率化する2つの新しいワークフローを製品テンプレートに追加しました。
1つ目は「自動入社ワークフロー」です。新たな従業員の入社時に、必要な全アプリケーションを自動で割り当てます。全社共通のツールを付与する設定に加えて、部署・勤務地・雇用形態などの属性に応じた柔軟な権限設定も可能です。これにより、手動によるミスや配属遅延を防ぎ、初日から最適な業務環境を整備できます。
2つ目は「自動アカウント棚卸ワークフロー」です。棚卸調査の回答結果に応じて、利用者のアカウント権限を自動で調整します。例えば、従業員が「不要」と回答したツールへのアクセスは即座に削除されます。
これらのワークフローにより、入社時の体験が向上し、手動対応の負荷が削減され、IT部門のID管理業務をより自律的に実行できるようになります。
2022年に設立された多国籍スタートアップ企業であるジョーシスは、“Simplify IT, Empower communities”をミッションに掲げ、米国、インド、日本、シンガポール、、オーストラリア、ベトナム、インドネシア、マレーシアに350人以上の従業員を擁し、グローバルにSaaSマネジメントプラットフォームを提供しています。累計320億円の資金調達を実施し、現在700社以上の企業に利用されています。
<会社概要>
・社名:ジョーシス株式会社
・代表取締役社長:松本 恭攝
・設立:2022年2月1日
・資本金:1億円
・本社:東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー23F
・企業URL:https://www.josys.com/jp/about
・サービスURL:https://www.josys.com/jp
・利用に関するお問い合わせ:https://www.josys.com/jp/contact