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組織内でIT部門の承認を受けていないソフトウェアやハードウェアが利用される「シャドーIT」は、一見すると無害に見えることもありますが、実際には予期せぬコストやセキュリティリスクを招く要因となります。
本記事では、シャドーITがもたらす財務面およびセキュリティ面でのリスクと、それらを回避するためのSaaS管理手法についてご紹介します。
シャドーITは、組織全体のコスト構造を複雑化させ、予算の非効率な消費につながります。
これらの問題は、中央集権的なSaaS管理が行われていない場合に顕著化します。特に複数部門にまたがって同一または類似のツールを導入しているケースでは、統一的な調達や契約管理によるコスト削減の機会を失うことになります。
シャドーITによる最大のリスクは、セキュリティとコンプライアンスの欠如です。未承認のソフトウェアは、通常のセキュリティ対策やデータ保護の仕組みを迂回する可能性があります。
実際に、2013年には米国の医療保険会社において、非承認で導入されたノートパソコンの盗難により約69万人分の個人情報が流出し、110万ドルの損害が発生しています。このように、シャドーITは企業の信用と事業継続性に大きな影響を与える可能性があります。
シャドーITのリスクを抑えるには、IT部門による一元的なSaaS管理と、組織全体での意識向上が重要です。
SaaSツールの利用状況を可視化し、承認済みのソフトウェアを一元管理することで、非承認ツールの利用を抑制できます。
また、SaaS管理ツールを導入することで、導入状況の自動検出や利用状況の分析が可能です。
シャドーITの多くは、利用者がリスクを認識していないことに起因しています。
定期的な研修を通じて、未承認ツール利用の危険性や、正規の申請ルートの活用を周知することが重要です。
部門ごとのSaaS利用状況を定期的に監査することで、潜在的なリスクを早期に発見できます。
併せて、従業員の業務ニーズを把握し、より適した公式ツールの導入につなげることも可能です。
シャドーITによるコストやセキュリティリスクは、組織運営に深刻な影響を及ぼします。
SaaSの一元管理、従業員教育、継続的な監査を通じて、安定したITガバナンスを実現しましょう。
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