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情シス 自動化 事例11選|現場担当者が語る成功の共通点と導入ステップ

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はじめに:情シスの自動化が急務になっている背景

情報システム部門は今、かつてないほどの業務量に直面しています。SaaSの導入数が増え続ける一方で、要員数はほとんど変わらない。入退社対応、アカウント管理、ヘルプデスク、IT資産の棚卸しと、ルーティン業務が積み上がり、本来やるべき戦略的なIT企画に手が回らないという声を多くの情シス担当者から聞きます。

IPAの「DX白書2023」によると、IT人材不足を課題に挙げる企業は全体の約8割にのぼります。情シスは「採用で解決する」だけでなく、「今いるメンバーで生産性を上げる」手段として、業務の自動化に本気で向き合う段階に来ています。

この記事では、情シス部門が実際に自動化に取り組んだ事例を11件取り上げ、どの業務をどんな手段で自動化したのか、どれくらいの効果が出ているのかを具体的にお伝えします。自社の施策を検討する上での参考にしてください。

情シスが自動化すべき業務の全体像

自動化に取り組む前に、どの業務から手をつけるべきかを整理しておく必要があります。闇雲に着手すると、設計が複雑になりすぎてプロジェクトが止まるケースが少なくありません。

情シスの日常業務は、大きく4つのカテゴリに分けられます。

カテゴリ主な業務自動化の優先度
アカウント管理入退社時のID発行・削除、権限変更
ヘルプデスク問い合わせ対応、パスワードリセット
IT資産管理デバイス・ライセンスの棚卸し中〜高
セキュリティ対応ログ監視、インシデント検知

特にアカウント管理と社内問い合わせ対応は、繰り返し発生する定型業務でありながら、ミスが許されない領域です。自動化による恩恵が大きい一方で、放置すると情シスの稼働を最も圧迫し続けます。以下の事例では、これらのカテゴリごとに成功事例を整理して紹介します。

アカウント管理・入退社対応の自動化事例

入退社にともなうアカウント管理は、情シスが最も時間を取られる業務のひとつです。複数のSaaSにまたがって発行・削除・権限変更を手作業で行うと、1件あたり30分以上かかることも珍しくありません。退職者のアカウントが残り続けることはセキュリティリスクにも直結します。この領域で自動化の成果を出した3社の事例を見ていきます。

事例1:tricot(アパレル)|情シス全体業務の30%削減

アパレルブランドを運営する株式会社tricotでは、少人数の情シス体制で複数SaaSのアカウント管理を担当していました。入社・退社のたびに各ツールへ個別ログインして手動操作する必要があり、業務量は毎月増え続けていました。

Josysを導入してSaaSアカウントの発行・削除を自動化した結果、情シス全体業務の30%削減を達成しています。余力はセキュリティ対応や新規システム選定などの上位業務に充てられるようになりました。導入コストを抑えながら生産性を高められた点も評価されています。

関連記事:tricot 導入事例 | Josys

事例2:WealthPark(金融)|アカウント・デバイス管理業務を30%以上削減

資産管理SaaSを提供するWealthParkでは、急成長にともない正社員・業務委託・外部パートナーなど雇用形態が多様化し、SaaSアカウントの管理が複雑化していました。誰がどのツールを使っているかの把握が難しく、退職者アカウントの棚卸しだけで多くの時間が費やされていました。

Josysによる一元管理・自動化を導入した結果、アカウント管理・従業員管理・デバイス管理にかかる業務時間が合計30%以上削減されました。人事システムと連動したアカウント状態の自動更新により、セキュリティとガバナンスも同時に強化されています。

事例3:NRG(建設・不動産)|月48時間の業務削減を実現

建設・不動産業界のNRGでは、複数拠点にまたがるITアカウント管理を少人数でこなしていました。新入社員の受け入れ時に必要なアカウント発行だけで、各システムへのログインと設定作業に多くの時間を要していました。

Josysを導入し、入社フローと連動したアカウント自動発行の仕組みを構築した結果、月あたり48時間の業務削減を達成しています。担当者は繰り返し作業から解放され、インフラ整備や社内DX推進に集中できるようになりました。

ヘルプデスク・問い合わせ対応の自動化事例

情シスへの社内問い合わせは「パスワードを忘れた」「この申請はどこから行うのか」といった定型的なものが大半を占めます。こうした問い合わせをチャットボットやFAQシステムで自動処理することで、担当者の対応負荷を大きく下げた事例が増えています。ここでは3社の取り組みを紹介します。

事例4:IT系スタートアップ|問い合わせの約70%をAIが自動解決

従業員200名規模のITスタートアップ企業では、月100件以上の社内問い合わせが情シス担当者1〜2名に集中していました。パスワードリセット、VPN接続方法、SaaSのアカウント申請手順など、内容が重複する問い合わせが全体の7割以上を占めていました。

生成AI搭載のチャットボットをヘルプデスクに導入した結果、月あたりの問い合わせの約70%がAI自動応答で解決されるようになっています。情シス担当者は障害対応や新規システム選定など、判断を要する業務に集中できるようになりました。

参考記事:情シス業務は生成AIで効率化できるのか?活用事例 | トータルITヘルパー

事例5:MOTEX(セキュリティ)|生成AI+iPaaSでBacklog起票から回答まで自動化

エンドポイントセキュリティ製品を提供するMOTEXでは、社内の問い合わせ対応フローをBacklogで管理していましたが、起票された課題への初期対応に毎回時間がかかっていました。

生成AIとiPaaSを組み合わせた自動化フローを構築し、Backlogに課題が起票されると生成AIが内容を判断して回答案を作成し、担当者への割り当てまでを自動実行するようにしました。対応リードタイムが大幅に短縮され、情シスが本当に対処すべき問い合わせにのみ工数を使える状態になっています。

参考記事:情シス業務は生成AIとiPaaSで自動化できるのか!? | MOTEX

事例6:つなぐグループホールディングス(人材・BPO)|セキュリティチェックを週1時間に圧縮

人材・BPO事業を展開するつなぐグループホールディングスでは、グループ会社のIT管理が分散していたため、セキュリティ状況の把握に毎週多くの時間を割いていました。

Josysを導入して各社のSaaSアカウント状況とデバイス状態を一元可視化した結果、セキュリティ確認作業を週1時間程度で完結できるようになりました。問題発生時のアラート通知も自動化されており、担当者が状況を見逃すリスクも下がっています。

IT資産管理・SaaSライセンス最適化の自動化事例

SaaSの契約数が増えるほど、使われていないライセンスが増え、コストが膨らみます。誰がどのサービスを使っているかを手作業で管理することは現実的でなく、ツールによる自動棚卸しが必要です。ここでは3社の取り組みを紹介します。

事例7:hacomono(フィットネス系SaaS)|年間240万円のコスト削減

ウェルネス施設向けSaaSを提供するhacomonoでは、急成長にともなってSaaSの契約数が増加し、利用状況の全体把握ができていませんでした。退職者アカウントが残存していたり、ほとんど使われていないツールに費用を払い続けていたりする状態でした。

Josysを導入してSaaSの利用状況を一元管理・自動棚卸しできる仕組みを整備した結果、不要ライセンスを特定・削除し、年間240万円のコスト削減を実現しています。IT支出の最適化とセキュリティリスクの低減を同時に達成した事例です。

事例8:ファンコミュニケーションズ(IT)|不要ライセンスを50%削減

アフィリエイト広告サービスを展開するファンコミュニケーションズでは、特定SaaSのライセンス管理が担当者の記憶と経験に依存していました。誰がライセンスを持っているか、実際に使っているかを把握することが難しい状況でした。

Josysの自動棚卸し機能を活用して全社のSaaS利用状況を可視化した結果、特定サービスの不要ライセンスを50%削減することに成功しています。コスト削減と同時に、ライセンス過不足の管理業務そのものも減っています。

事例9:Sales Marker(IT・SaaS)|情シス業務時間を50%削減

インテントセールスSaaSを提供するSales Markerでは、少人数の情シス体制でSaaSアカウント管理と社内サポートを兼務していました。アカウント棚卸しに都度時間が取られ、本来の業務が圧迫される状況でした。

Josysを活用してアカウント管理・デバイス管理を統合した結果、情シス業務時間が50%削減されました。新入社員のオンボーディング対応が特に効率化され、早期稼働を支援できるようになっています。

監視・レポーティング・定型作業のRPA自動化事例

サーバーやネットワークの死活監視、日次レポートの生成、定期的なバッチ処理など、情シスが毎日繰り返す作業はRPAによる自動化に適しています。特に「手順が完全に決まっている」作業は、自動化後に安定して動き続けるため、ROIが見えやすい領域です。

事例10:西部ガス情報システム|決算仕訳入力を4時間から5分に短縮

西部ガス情報システムでは、四半期決算にともなう300以上の仕訳入力作業に毎回4時間以上かかっていました。複数システムへの転記作業はヒューマンエラーのリスクも高く、担当者の大きな負担になっていました。

RPAによって仕訳入力と入力後チェックを自動化した結果、作業時間が4時間から5分にまで短縮されています。エラーも大幅に減少し、担当者は高付加価値業務に時間を使えるようになりました。

参考記事:RPAの導入事例 | NECソリューションイノベータ

事例11:drecom(ゲーム開発)|情シスの繰り返し作業をスクリプトで全廃

ゲーム開発会社のdrecomでは、情シス担当者が毎日繰り返す画面操作ベースの定型作業を課題として取り上げました。ユーザーアカウントの一括設定変更や定期的なシステム操作など、属人化していた業務を棚卸しして自動化対象を整理しています。

スクリプトとAPIを活用して定型作業を自動化した結果、担当者の作業時間が大幅に削減されました。自動化対象を「繰り返し発生する」「手順が決まっている」「ヒューマンエラーが起きやすい」の3軸で優先度付けした点が成功のポイントでした。

参考記事:情シスのぽちぽち作業を駆逐している話 | Tech Inside Drecom

自動化の成功事例に共通する3つのポイント

11の事例を通じて見えてきた成功パターンを整理します。個別ツールの技術論より前に、この3点を押さえているかどうかが、プロジェクトの成否を大きく左右します。

ポイント1:「繰り返し・定型・ミスが許されない」業務から着手する

自動化対象の選定で迷ったときの基準として、「繰り返し発生する」「手順が決まっている」「ヒューマンエラーが許されない」の3つを満たす業務を最初のターゲットにすることが有効です。

入退社時のアカウント管理は、この3条件を完全に満たします。毎月発生し、手順は標準化できます。退職者アカウントの削除漏れはセキュリティインシデントに直結するため、自動化の必要性をマネジメント層にも説明しやすい業務です。

ポイント2:ツールを「単体」ではなく「連携」で選ぶ

成功事例に登場するツールは、RPAやチャットボット単体ではなく、複数ツールの連携によって効果を最大化していました。「人事システム→SaaS管理ツール→各SaaS」という連携フローを自動化することで、1つの入社情報をトリガーに複数のアカウント発行が完了します。

ツール選定では「他のシステムと連携できるか」「APIが提供されているか」「情シスが自分で運用できるか」を必ず確認してください。連携性の低いツールは、自動化の恩恵より運用コストが上回るケースがあります。

ポイント3:現場の業務を知っている人間が設計に関わる

自動化プロジェクトが停滞する大きな原因のひとつは、現場業務の実態を知らない人間が仕様を決めてしまうことです。情シス担当者自身が自動化フローの設計・テストに関わることで、例外ケースへの対処や運用後の改修がスムーズになります。外部ベンダーに丸投げするより、自社の情シスが設計に主体的に携わるスタイルが、長期的な安定運用につながります。

情シス自動化の進め方:4ステップで始める

事例から学んだことを、実際に自社へ展開するためのステップを整理します。いきなり全社展開ではなく、小さく始めて確実に成果を出す進め方が、現場の定着につながります。

ステップ1:業務棚卸しと自動化候補の洗い出し

まず自部門の業務を書き出し、「毎月何時間かかっているか」「どの程度定型化されているか」をスコアリングします。入退社対応、定期レポート作成、定型問い合わせ対応などが高スコアになりやすいです。業務量の多い順に並べ、上位3〜5件を自動化候補として絞り込みます。

ステップ2:スモールスタートで1業務を自動化

候補が決まったら、1つの業務に絞って自動化を実装します。いきなり複数業務に手を出さず、1件の成功事例を社内に示すことが、次ステップへの推進力になります。効果が数値で示せる業務から着手すると、経営層からの支持も得やすくなります。

ステップ3:効果測定と改善

自動化前後の工数を数値で比較し、期待値と実績の差を分析します。問題があれば改修し、安定稼働が確認できたら次の業務へ展開します。測定の粒度は「月あたりの削減時間」「エラー件数の変化」「対応リードタイム」などで設定すると、改善サイクルが回しやすくなります。

ステップ4:横展開と継続的改善

1つの成功事例を横展開し、自動化対象業務を段階的に広げていきます。ツール活用のノウハウと業務設計の知見が社内に蓄積されるほど、次の自動化が速く・精度高く実現できるようになります。

Josysは、こうした情シス自動化の伴走支援も提供しています。導入後の活用支援や他社事例の共有など、ツールの提供にとどまらないサポートが特徴です。

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Josysで実現できる情シス自動化の全体像

SaaS管理統合プラットフォームのJosysは、情シスの自動化に特化した機能を備えています。個別のRPAツールを組み合わせることなく、アカウント管理の自動化を一つのプラットフォームで完結できる点が特徴です。

連携SaaS数は300以上(2025年時点)に対応しており、Google WorkspaceやMicrosoft 365、Slack、Salesforce、freeeなど、主要SaaSのアカウントをJosys上から一元管理できます。

機能1:入退社連動のアカウント自動発行・削除

人事システムや従業員マスタと連携し、入社日・退社日をトリガーにSaaSアカウントの発行・削除が自動実行されます。担当者が各ツールへ個別ログインして手動操作する必要がなくなり、漏れ・遅延・削除忘れを防ぎます。

機能2:SaaS利用状況の自動棚卸し

全社員のSaaS利用状況(ログイン頻度・最終ログイン日)を自動収集・可視化します。使われていないライセンスを特定し、コスト削減の意思決定を数値ベースで行えます。

機能3:デバイス管理との統合

SaaSアカウントとデバイス情報を一つの画面で管理できます。誰がどのデバイスを使い、どのSaaSにアクセスしているかを一元把握することで、セキュリティリスクの早期発見につながります。

よくある質問(FAQ)

Q:自動化ツールを導入するとき、情シスの専門スキルはどの程度必要ですか?

ツールによって異なります。RPAはノンコード・ローコードで設定できる製品が増えており、プログラミング経験がない担当者でも習得できるものが多いです。SaaS管理ツール(Josysなど)はGUIで操作でき、ITリテラシーが高い担当者であれば専門的な開発スキルは不要です。iPaaSで複雑なシステム連携を設計する場合は、API連携の基礎知識があると設計の幅が広がります。

Q:自動化の費用対効果はどう計算すればいいですか?

削減できる工数(時間/月)に時給換算単価を掛けた人件費削減額と、ライセンス削減によるコスト減を合計し、ツールの月額コストと比較します。月48時間削減(NRG)や年240万円のコスト削減(hacomono)のように数値で示すと、投資判断の社内説明がしやすくなります。

Q:小規模な情シス(1〜3名)でも自動化は現実的ですか?

現実的です。少人数だからこそ、自動化の恩恵が大きくなります。1人あたりの業務量が多い小規模情シスでは、月数十時間の削減が担当者の残業削減や業務品質の向上に直結します。tricotやWealthParkの事例のように、少人数体制でJosysを活用して大きな成果を出している企業が複数あります。

Q:自動化を進めると、情シス担当者の仕事がなくなりませんか?

なくなりません。自動化によって削減されるのは、定型的な繰り返し作業です。空いた時間は、セキュリティ強化・新規システム選定・社内DX推進・ベンダー管理など、判断と専門性を要する業務に充てられます。今回紹介したどの事例でも、自動化後に情シスが戦略的業務に集中できるようになっています。

まとめ

情シスの自動化は、特定の業種・規模に限られた取り組みではありません。今回紹介した11の事例は、SaaS系スタートアップから建設・アパレル・金融まで、多様な業界の企業が業務自動化に取り組み、具体的な成果を出したものです。

共通しているのは、「入退社アカウント管理」「社内問い合わせ対応」「SaaSライセンス棚卸し」という3領域から着手し、スモールスタートで確実に成果を出してから横展開していく進め方です。自動化の最初の一歩として、自部門の業務棚卸しから始めることをおすすめします。

まずはJosysの資料で機能の全体像を確認するか、デモで実際の操作感をお試しください。

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